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“われもこう”の想い その70「社会学習の宿泊〜代々木オリンピックセンター〜」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和5年9月21日 その70「社会学習の宿泊〜代々木オリンピックセンター〜」

毎年、日中一時支援のプログラムの一つである社会学習の宿泊を、8、9月に行っていましたが、この3年間、コロナのために実施ができず、久しぶりに今年は実施できそうということで準備を進めていました。
社会学習のメンバーは、殆ど企業就労をしている人たちです。
あかねの会が創られる前から、学校卒業後のアフターケアのような感じで実施してきました。
あかねの会発足後も、就職後も社会人として必要なことを身につけてもらおうと、月一回、「社会学習」として取り組んできました。その後、総合支援法が整備されて日中一時支援というサービスができ、プログラムのひとつとして音楽や調理などの活動と共に続けてきました。お金のこと、対人関係、社会的マナー、言葉遣い、年賀状の書き方、母の日、父の日の手紙などなど、いろいろ取り組んでいます。毎年年度末には、彼ら自身で話し合い来年度の課題を決めていきます。

年に一回の宿泊の時には、テーマに沿った学習と、体験的学習なども行なってきました。今年は、1日目の夜、「水道」の学習を研修室で行いました。人間は「水」がなければ生きられないこと。水のそばで暮らしてきたこと。水の確保の歴史にも触れて話しました。江戸時代の上水道の整備のことなども、次の日に行く水道歴史館での予備学習のような感じで行いました。
その後宿泊棟に移り、シャワーを浴びて就寝しました。女性の部屋の突き当たりにある集会スペースからは東京の夜景が見えて、感動して見惚れている姿が印象的でした。
翌日は7時起床と言ってありましたが、オリンピックセンターの決まりのシーツのたたみ方をするためには間に合わないと判断して、女性は、6時半から、一人一人呼んで、シーツと枕カバーを丁寧に畳んでいくお手伝いをしました。シーツと枕カバーがきちんと返却できないと、次回の宿泊予約ができないというルールがあったので必死でしたが、返却所に持って行ったところ、コロナ以来そのルールは無くなったとのことで、気が抜けてしまいました。でも、きちんとシーツや枕カバーを畳むことを覚えることも大切なので、そのルールがなくても、来年からもきちんと畳むことを教えたいと思いました。

センター棟での朝食バイキングの後、お茶室を借りていたので、お茶の体験をしました。
正座が苦手な人が多く、すぐ足を崩していました。今の生活では椅子がほとんどで、畳で正座をすることも少なくなってきているのでしょう。

お抹茶は、「美味しい」「おかわりしたい」という反応で意外でした。作法を教えるとそれらしく「美味しかったです」と挨拶したり…。多様な体験ができることを楽しんでいる姿を見て、いろいろなことをもっと体験させてあげたいと感じました。

オリンピックセンターで、昼食を済ませた後、文京区にある水道歴史館に向かいました。2階には、江戸時代の上水道の歴史が、模型や動画でわかりやすく説明されていて、彼らも一生懸命に見入っていました。

テーマ的に少し難しかったかな?と心配しましたが、感想欄にしっかり、「水」の大切さを受け止めてくれたことが書かれていて、やって良かったと思いました。

水の歴史を勉強してわかったこと
  • むだな水を流さないで、たいせつに水をつかうようにしたい。
  • 水がないと人々が生きていけない。
  • 水をもっと大切にしたい。
  • 江戸時代からたいへんな思いをして水をきれいにしてきた。
  • 水はせつやくして、むだに流さないことです。
  • お風呂に入るとき、水をむだにつかわないようにきをつける。

今回久しぶりに行われた社会学習の宿泊でしたが、日常から離れて、普段の生活では体験しないことを見たり聞いたりしたことが新鮮な刺激になり、充実感を味わうことができました。

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