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“われもこう”の想い その68「第六みずき寮移転開設」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和5年7月25日 その68「第六みずき寮 移転開設」

文京区にあった第六みずき寮を閉寮し、7月1日練馬区のわれもこうビルの近くに移して、新たに開設しました。グループホームは、法人の近くにないとどうしても目が行き届かず、いざという時に他の職員も駆けつけにくいので、近くにあった方がいいと思っていましたが、われもこうビルから徒歩3分で、入寮者の4名の内3名が、われもこうビルに通うので、近すぎるくらいです。

今回は、女子の希望が多く、女子寮になりました。おしゃべり好きが集まり、毎日とても賑やかです。ただ、初めて入寮したSさんは、33才で家庭から離れたのが初めてなので、お母さんも本人もとても心配だったようです。
「朝、6時に起きれるか?」「気に入らないことがあると、家では壁やドアを叩いたり、けったりしていたが‥」とお母さんの心配は尽きないようでした。ところが、初日だけ起きてくれず、声かけを続け起こしましたが、次の日からは、6時になると一人で起きているではありませんか。また、それまで支援室の昼食でも野菜を全く食べず困っていましたが、入寮したその日から頑張って野菜を食べています。今までの食生活の結果なのか、身長は150cmで、体重が75kgありました。入寮してからは、毎食完食し、支援室の昼食も野菜を完食するようになりました。さらに、寮から支援室が近すぎるので朝の散歩を提案すると、がんばって出勤前にわれもこうのお墓にお参りした後、一部開園している練馬城址公園を回って支援室に行き、朝だけで約5000歩近く歩くようになりました。

すると、何と2週間で体重が3kgも減りました。最初は、野菜を食べるのにも、一大決心だったようですが、一口食べる度に他の寮生から「すごい」と言われ、がんばって食べるようになりました。昼間の支援室でも、昼食を完食するようになったと嬉しい報告が続くようになりました。週末、家に帰った後は、野菜を食べると苦しそうにしていることもありましたが、段々彼女の中で野菜を食べることが、当たり前になっていったようです。最初に家に帰った週末は、「具合が悪いから寮に戻れない」と電話がありましたが、励まして、戻って来ることができました。
先日、土曜日に極楽湯に行こうかと話したら、とても楽しみにして、金曜日の夕方に家に帰った後、土曜日の夕方、寮に戻ってきました。夕食を外で食べるというのも、すごく楽しみだったようです。

「だんだん、寮が楽しくなってきた」という言葉も聞かれるようになりました。
生活面でも驚くような変化が出てきました。朝起きたら、シーツを外に干す、部屋の掃除など、片付けが一番苦手で、すぐ「〇〇がない」と騒ぎ出すことが多く、毎朝何かを探している状態でした。置き場所を決めることを、何回も何回も話して、大分、「ない!ない!」が減ってきました。
食器洗いも上達してもらおうと思い、私の分もお願いしたら、朝夕食後、必ず、二人分を洗ってくれています。まだ近くで声かけをし続けないと、手順通りにいかないことも多いですが、これもきちんとできるようになって、カフェ光が丘の洗い場で実習できるようになることが目標です。
初めて、親元を離れる不安や、新しい仲間との生活、いろいろなハードルが高くて、大変だろうと思われますが、仲間たちの応援や、本人も何とかしなければという気持ちがあったから、変わっていけるのだろうと、本人の言動を見ていて感じました。
体重も適正体重になり、いろいろ生活面での力をつけて、彼女の夢である「カフェレストランわれもこう」で働けるようになるように、一番近くで、あきらめずに応援をしていきたいと思います。

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