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“われもこう”の想い その88「母の日に~お母さんへの想い~」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和6年5月27日 その88「母の日に~お母さんへの想い~」

去年の余暇の社会学習では、さをり織りの生地を使って、カーネーションを作りましたが、作るだけで時間いっぱいになってしまい、手紙をじっくり考えて書く時間が取れませんでした。
今年は、お母さんへの気持ちを掘り下げて、手紙をしっかり書くように取り組みました。
最初に、みんなでお母さんに何をしてもらったか?を発表してもらいました。他の人の意見を聞いて、いろいろ思い出して更に発表内容が広がっていきました。
社会学習は、30人以上いますが、家庭や仕事の都合で、休んだ人もいました。何人かの手紙を紹介します。
彼らの素直にお母さんへの気持ちを表した言葉に、心が揺り動かされました。担当の支援員さんに、自分たちの思いも聞かせてほしいと言ったら、彼らの言葉の前では、頭が真っ白になって、言葉に表せないということでした。
障がいの有無に関わらず、人の心を動かす言葉を彼らは言えると本当に思いました。

「いつも おいしい食事を作ってくれてありがとうございます」

「お母さんへ おべんとうをつくってくれて ありがとう!
心配してくれて ありがとうございます。
天国で私のがんばりを見守ってください。がんばってやります。親孝行してやれずに くやんでいます。仕事でかえします。心をこめておくる母へ」

「お母さんへ
いつも カレーライスをつくってくれて ありがとうございます。
やさしい気持ちのお母さん
ありがとうございます。」

「お母さんへ
けんこうに元気にうんでくれてありがとう。天国でも好きな歌を歌って元気にすごして下さい。
これからもトリメロでお仕事がんばります。美味しい料理を作ってくれてありがとう。」

「母さん
僕をうんでくれてありがとう。仕事から帰ってから料理を作ってくれたり、食器を洗ってくれてありがとう。今でも、母が作ってくれた料理は美味しいです。母とJリーグの話しをするのが楽しいです。
これからも元気で長生きでいて下さい。」

「お母さんへ
私を産んでくれて本当にありがとうございます。いつも美味しいご飯を作ってくれたり、職場でのお仕事で、新しい仕事に挑戦している私をいつでも応援してくれていることに
も感謝しています。
永年勤続15年以上を目指しています。これからも身体に気をつけて笑顔で過ごしてください」

施設育ちのYさんは、お母さんが遠くでご健在ですが、接点も少なかったためか、お母さんの代わりに私にこんな手紙をくれました。

「よしだ先生
私のためにいろいろかんがえてくれたり、そうだんにのってくれてありがとうございます。
これからも ながいきでいて下さい。
私もしごとがんばります。」

人に感謝する気持ちが育っている彼らは、社会の中でも、他人に感謝する気持ちがあり、できることは少なくても、良い人間関係の中で、豊かに生きていけると思います。彼らが、こんな気持ちで生きているということを、私は誇りに感じます。大勢の人たちに、是非、知ってほしいです。

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