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“われもこう”の想い その99「防災の日に」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和6年10月24日 その99「防災の日に」

5ヶ所のB型とみのりで行っている9月の講話は、1日が防災の日なので、「防災」をテーマに取り上げました。

各支援室には、利用者さんの中には、長老のような存在が必ず一人か、二人はいて、九月一日が、どうして「防災の日」になったか、知っている人がいるのには驚きです。約100年前に、関東大震災があったから、この日が防災の日になったことを答えてくれます。勿論、直接体験している訳ではなく、いろいろな報道から知っている訳ですが、私でさえ、直接体験していないと、ピンと来ないような関東大震災です。約100年前に起きたマグネチュード7.9、14万人以上の人が亡くなるというものでした。言葉としてだけでも、よく知っているなと感心します。でも、

マグネチュード7クラスの地震が東京を含む南関東で30年以内に発生する地震の確率は70%とかなり高く、いつ起きてもおかしくないと言われています。が、そのことまで知っている人はいません。それから、関東大震災は、お昼直前だったため、昼食の準備で火を使っていた家庭が多く、火災発生のために、4万人が亡くなられたそうです。

そんなことまでは知らないので、ただ、怖がるのではなく、

「備えあれば憂いなし」

防災の基本について知ってもらおうと、毎年9月の講話で、取り上げています。

まず、地震が来たらどうする?

頭を守り、頑丈な机の下に潜る

このことだけでも、できるようになってほしいと願って、毎年やっていますが、防災頭巾のかぶり方も、まだ、身についていない人が、各所に何人かは必ずいます。


毎月の防災訓練でやっているのですが、かぶる方向をまだ、身につけていない人も、各作業所に必ず何人かはいます。
いざとなれば、支援員が被せていくしかないのですが、何人もが介助を必要としていると、間に合わないこともあるので、できるだけ、自力でできる人を増やしていきたいです。
机の下に潜ることも、まだまだ上手にできません。

「頭隠して尻隠さず」

の状態がどうしても多くなります。


毎月の各事業所で取り組んでいる避難訓練でも、近場の小学校や公園までの避難経路を安全に通って行くことも実施していますが、「死にたくない!」と叫んで、自分だけ、飛び出していきそうな人もいます。

毎年、毎月取り組んで、いざという時に、落ち着いて行動できるようになれるよう、支援を続けなければと、訓練の度に思います。

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