われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい
令和6年7月16日 その93「七夕の願い」
7月7日は七夕⭐️
星祭りなんて、今年は優雅に考える暇もなく、日々の生活と仕事に追われて、今年は秩父に笹を切りに行く時間も取れず、就労支援室などの通所事業所に笹の木を配ることもできませんでした。7月の末に、発達支援部の秩父宿泊があるので、山の家の様子とコース検討のために7日に、切羽詰まって、やっと秩父まで日帰りで行きました。山の家では、笹が毎年のように、生えてきて玄関まで通るのに邪魔になっているので、今日が「七夕」であることを思い出し、第六みずき寮の分だけでもと、切って車に乗せてきました。
夕食後、みんなに願い事を考えて書いてもらいました。
7月の講話でも話していますが、七夕の本来の願い事は、織姫に「手芸事が上手になりますように」と願うことだったようです。織姫と彦星が結婚して、毎日楽しく遊び暮らしているのを見て、天帝様が織物と牛飼いの仕事をしっかりやるようにと天の川で引き離してしまい、一年に一回、七月七日だけ会えるようにしたという話しをして、しっかりお仕事をしましようと話しているのですが、殆どの人は、1年経つと忘れています。でも、七夕の由来や意味を忘れても、笹に願い事を書き、お星様のお祭りであるということは、日本人として染み付いているようです。
夕食後、早速、自分で願い事を考えて書いてくれました。
ティッシュで急遽作ったこよりで、笹の葉につけました。
去年の11月から、自分たちのこずかいの百円以下の半端なお金を、国境なき医師団に寄付を始めて、ずっとその意識が育ってきたのか、こんなことを書いてくれたのでビックリしました。
「ガザとウクライナに平和がおとずれますように」
「だいろくみずきのみんなが、しあわせにくらせますように」
「何でも自分で決める事ができます様に」
「みんなが長生きできますように」
一人が何枚も書きたいと言って、たくさん書いてくれました。
「人のことを思いやれる先生のようになりたい」
と書いた人もいて、私がいい加減なことをしていてはダメだと心引き締まる思いがしました。
飾りもつけたいけど作り方がわからないと言っていたら、K子さんが「知ってるよ」と言ってみんなに教えてくれて、みんなも何とか作り飾ることができました。
雨は降らなかったのに、残念ながら東京では、星一つ見えず‥でした。
でも、こんな素敵な笹飾りが出来上がりました。
今日、誓った願い事は、いつも、彼女たちの心にある言葉だと確信できました。
一年に一回だけではなく、常に心の中で、大切なことを思い続け、周りの人も幸せにしていく生き方を、彼女たちと一緒にしていきたいと見えない星に誓いました。