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“われもこう”の想い その47「スペシャルあかねっこコンサート2022」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和4年8月31日 その47「スペシャルあかねっこコンサート2022」

去年に引き続き、今年もコロナの終息がみえないため、8月21日に予定していた音楽交流フェスタは行わず、予約していた光が丘イマホールで、スペシャルあかねっこコンサート2022を行いました。感染防止の観点から内部の関係者だけを観客としてお呼びしての開催になりました。司会進行のスピーチクラブは、3ヶ月も準備と練習にかけることができ、毎日家で練習して、とても上達した人もいました。直前にご家族が怪我されて出場できなくなった人の代わりに、誰かがやらなければという事態にもなりましたが、そんなハプニングも何のその、代わりに「やりたい」気持ちの強い人たちが多く頼もしかったです。


スピーチクラブの司会

大勢の人に対して話す時は、間を空けてゆっくり話す、一言一言、発音をはっきりとするなど、相手に伝わる話し方の練習になりました。やはり、スピーチクラブ歴が長い人は、大分、その辺りが身についてきています。今年入りたての人たちはまだまだこれからと言うところだったり、本番になるとあがってしまって言葉がなかなか出にくくなっていました。経験は人を育てるのだなあと実感させられました。今年は、去年コロナで練習ができずに出演できなかったダンスクラブと手話クラブも、当初予定していた人数よりも減りましたが出演し、舞台を笑顔いっぱいにしてくれました。


手話クラブ


ダンスクラブ

見てくれている人がいるということは、緊張もあるでしょうが、大変気持ちが満たされることなのだと彼らを見ていて素直に感じられます。一緒に同じ動作をする仲間がいるということも、大きな感動になるのだなと彼らを見ていて感じました。自分はひとりぼっちではない、共感できる仲間がいる、更に、それを見て認めてくれる人がいるという、何とも言えないほんわか感、笑顔で拍手を送ると嬉しそうな笑顔が返ってくる‥こんな時がたくさんあれば、イヤなことが時々あっても、前向きに生きていけると感じられます。

専門家から見れば、演奏技術の面ではまだまだ未熟で、人前で演奏するということは、もっとレベルアップしなければ、ということになるのでしょうが、本人が好きで続けていけば、技術も上がってくるということ、何より好きなことがあり、その活動をできるということ、それは、生きるということは何かという深い課題にもつながっていくと思います。


ユーフォニウムとピアノ

楽屋に戻って、彼らの達成感に満ちた顔を見て、この活動の大切さを更に感じました。ダンスや手話クラブには、まだまだ小さな子供たちが多かったので、その親御さんたちが、大きくなって働きながら好きな楽器を続けているとか、スピーチクラブの先輩の堂々とした姿に触れて頂くことが、今後の子育てに明るい希望を持って頂くことに繋がるということも考えると、何とか、このあかねっこコンサートを続けていけないものかと思うようになりました。


音楽クラブ6名で『われもこう』を合唱

あの規模のホールを借りるとなると、20数万円!でも、彼らの生き甲斐になるなら‥。制度になくても、必要なことをしていくのが、あかねの会のモットーだと原点に立って考えると‥。同感してくれる仲間たちとこの課題も考えていきたいと思います。何か良いアイデアを皆様からも募集したいと思います。このコンサートを続けていくための知恵やアイデアがありましたら、是非お知らせ下さい。本番後届いた、保護者からの感想を一部ご紹介いたします。

 

本日はありがとうございました。そして、大変お疲れさまでした。家族で楽しく感動のひと時を過ごすことができました。我が子はもちろん、利用者さん方の立派な姿に胸が熱くなりました。この日のために一生懸命に練習すること、そして発表の舞台に立つ経験。改めてあかねの会の幅広く、細やかな、長い支援を感謝した機会になりました。
(Oさん保護者)

 

楽しくて心地の良い、いい時間を過ごすことができ、とても感動しました!楽器の生演奏は癒されました。合唱も素晴らしかったです。私が中学生の時に歌った「マイバラード」、久しぶりに聴けて懐かしかったです。娘のダンスも良かったです。笑顔で踊っていてとても楽しそうな様子でこちらも楽しくなりました。親子共々、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
(Tさん保護者)

 

あかねっこコンサートとひだまりコンサートが合体したような、贅沢な催しでした。あかねの会にはこんなにも素敵な音楽家が沢山いる事がわかり、嬉しくなりました。息子は、朝からスピーチクラブの一員として参加させて頂きました。落ち着きが無く見苦しい場面もありましたが、読み始めるとなんとかなり、ほっとしました。練習は真面目にしていました。どうしても早口になってしまっていましたが、本番では改善されていました。本当に、ひだまりは生き甲斐のようになっています。これからも宜しくお願いいたします。多くの人たちが時間をかけて準備して下さった催しに参加させて頂いた事を心から感謝します。
(Kさん保護者)

吉田 由紀子

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