われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい
令和7年12月 8日 その121「練馬区ボッチヤ交流大会」
一昨年から、練馬区で始まったボッチヤ大会。1回目は3位でしたが、去年は、あかねの会の生活介護事業所のみのりが優勝しました。みのりでは、一昨年から、ボッチヤの練習にずっと取り組んできました。
そのことに刺激され、あかねの会の就労継続支援B型事業所でも、ボッチヤに取り組んでみる事業所も出てきました。B型事業所では作業の入り具合で、なかなか練習できないこともあるようですが、暑い時期に外の散歩に行けない時の適度な運動にはなりました。
今年は、練馬全体では、去年より出場チームが多くリーグ戦になりました。9月24日に、光が丘体育館で、第1回予選が行われました。
今年は、あかねの会からは、みのりが2チーム、大泉Bチームが出場しました。大泉Bは、今年が初めての参加でした。
みのりは、去年、優勝した経験から、2チームが出場しました。練習の成果か、かなりの確率で、白ボールに近づけることができて、2チーム共に決勝戦に進出できました。
大泉Bチームは、一人ひとりは、がんばって投球していましたが、残念ながら勝つことができず、決勝戦には出られませんでした。又、来年に向けて、練習してがんばって勝ち残れるようになってほしいです。
みのりの人たちの投球の様子を見ていると、投げる方向、距離によって力の入れ方など、支援員さんのアドバイスを聞きながら、一球ずつ、とても慎重に投げている様子に感心しました。
日常的に、練習している成果は大きいと思います。支援員のアドバイスを聞いて、しっかり、目標の白いボールを狙って、何回も手を持ったボールを振りながら、狙いを定め投げていました。方向も大事ですが、投げる力加減によっては、遠くまで飛びすぎて、赤いラインを超えてしまうと失格です。弱すぎても、白いボールのあるところまで行きません。
方向、力加減、いろいろなことを考えて投げなければならず、努力の成果が問われるスポーツだとつくづく感じました。
10月22日に決勝戦が行われました。みのりのAチームと、Bチームが出場しました。
Aチームは、若手メンバーで期待されましたが、本番で緊張して、少しミスもあり、一回戦で敗れてしまいましたが、敗者復活戦で、なんと優勝を果たしました。

一方Bチームは、初戦、準決勝共に、1点を争う接戦を勝ち上がり決勝進出。決勝戦は、4点リードで迎えた最終エンド、全球投げ終わり、見た目でも相手の3得点は確実で、4点目は審判による計測となりました。代表者が計測の確認に行き、まわりも判定を待ってざわついていました。代表者のこぶしが握られました。どうやら3点止まりだったようです。審判により「マッチフィニッシュ(試合終了)」が告げられ、その瞬間みのりの勝利が確定しました!無傷の5連勝で優勝したBチームは、4人全員が60代です。それでも優勝できたのは日頃の練習の積み重ねと、「チームみのり」全員の力だと思います。

2年連続の優勝に、来年も3回目の優勝を目指したいと欲が出て来てしまいますが、きっと、又、明日から意欲的に練習に取り組む姿が浮かびます。
単に、運動能力が高い人が勝てるスポーツではなく、努力が身を結び、努力のやり甲斐を感じられるので、彼らの努力の結晶が評価される素晴らしい活動だと改めて思いました。
ボッチャとは、重度の脳性麻痺者や四肢重度機能障がい者のために考案されたヨーロッパ発祥のスポーツで、パラリンピックの正式種目です。赤いボールと青いボール、そして目標となる白いボール(ジャックボール)を投げ、ジャックボールにどれだけボールを近づけられるかを競います。戦略性や高度な技術が求められる知的なスポーツで、近年では障がいの有無にかかわらず誰でも一緒にプレーできる「究極のインクルーシブスポーツ」として注目されています。

