われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい
令和7年月日 その110「4月の講話~4月はどんな月?~」
今まで、私が毎月、行っていた6ヶ所の日中のB型事業所等の講話を、今年度から三つの会(毎月実施しているあかねの会の理念を引き継ぐ会)の5人の部長達に引き継ぐことにしました。
この講話は、われもこうビルができた頃から、就労に向けて作業的なことだけでなく、社会的常識なども身につけてもらおうと始めました。10年以上、私一人でやって来ましたが、時々、私の体調が悪くなった時、理事長や事務局長に代わってもらうこともあったので、そろそろ引き継いでいかなければと思い始めました。
われもこうビルの3階、4階の就労支援室(就労継続支援B型)は難聴の利用者が二人いるので、引き続き手話通訳の人たちにも来て頂き、理事長の吉田直己が実施することにしました。4月にわれもこうビル2階に移転したさをり工房(就労継続支援B型)は生活支援部部長の吉見さん、大泉就労支援室(就労継続支援B型)は就労支援部部長の菊地さん、みのり(生活介護)は発達支援部部長の宍戸さん、目黒就労支援室(就労継続支援B型)は事務局長の平松さんにお願いをしました。
話し手が変わっても、毎月やって来ているので、一応、引き継ぎのために立ち会いましたが、混乱もなく移行できそうです。
この引き継ぎは、単に講話をスムーズに引き継げればいいということではなく、各部長が利用者一人ひとりの状態を把握して、各事業所での本人たちの何かの時に、適切な判断や、アドバイスができるようになってほしいという思いが強かったです。一人ひとりの障がいの実態把握をし、彼らの思いを知り、今後の人生の岐路に立たされた時、適切なアドバイスができたり、人生の同行者として彼らに寄り添ってほしいという願いの方が強いです。
4月は、新年度、入学式や入社式があり、新しい生活が始まる時です。
4月8日は、花まつりです。
毎年の話題にしていますが、クリスマスはみんなよく知っているのに、花まつりのことは知らない人が多いです。クリスマスも、単にケーキを食べる日、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれる日としてしか捉えていない人も多いですが‥。
約二千年以上も前に、人がどう生きたら良いか考えたお釈迦様やキリスト様の教えが、今でも伝えられています。その創始者の誕生日を今でも大事に祝っています。人類は、二千年以上も前に、考え抜かれたこの人間としての生き方の考えを今でも大切にしています。それを超える教えが出てこないのか?二千年前に人としての最高の到達点に達したということなのでしょうか?
花まつりの日、目黒就労支援室の講話の日でした。
早めに出たので、道路も空いていて予定より早く目黒に着けそうだったので、途中、世田谷区の龍雲寺に寄ってみました。
事務局長の平松さんが、甘茶をお釈迦さまにかけ、拝みました。
その後、目黒就労支援室に着いて講話の時に、龍雲寺で頂いた甘茶を入れて、みんなにも飲んで頂きました。知識として、いろいろなことを知るだけではなく、体験を通して印象づけ、視野を広げていってほしいと思いました。
自分の周りにあるものに気がつく力を育て、自分から興味を持っていける様になってほしいと思います。
宗派や宗教の信条に捉われず、人として生きていく上で大切なことは柔軟に取り入れて、自分だけではなく、自分の周りの人たちの幸せも考えられるようになっていけたらと願わずにはいられません。
毎年12月には、クリスマスの意味と、プレゼントをもらう日、ケーキを食べる日だけではなく、キリスト教の教えについても、伝えていっています。
宗教は、入信すると、それ以外の宗派に対して、排他的になってしまうことが多く見られます。でも、視野を広げていろいろな考え方を知り、他者を批判、非難するのではなく、良い所を認め合い、今、ここで生きている自分たちが、助け合って、一度しかない人生を悔いなく生きていけるようにしたいです。