われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい
令和8年1月26日 その123「第28回心の鐘コンサート 〜瞳輝く未来へ〜」
「無くした物を数えて 瞳閉ざすよりも ある物を数えた方が 瞳輝きだす」
今回のテーマに沿って選んだ曲「にじいろ」の歌詞の一部です。
11月28日夜6時半から、練馬文化センターで、第28回心の鐘コンサートが行われました。
当日が近づくにつれ28年も続けてきたのか?という想いが、湧いて来ました。毎年、毎年、当たり前のように続けてきたので、この、大きなイベントをこなすのに必死で、あまり過去を振り返る余裕もありませんでした。あかねの会を設立して、来年で30年になります。そのことと合わせて考えて、やっと振り返る余裕が少しできてきたような気がします。
今年のテーマも、音楽クラブの人たちと話し合って決めました。
コロナ以来、世の中、暗いニュースが多かったためか、話し合いの時、「明るい未来」を望む声が多かったです。テーマに沿って選曲した「にじいろ」の歌詞から、「瞳輝く未来へ」とテーマを決めて、1年間、練習に取り組んできました。
曲紹介も、いつもの通り、自発的にやりたいという人を選んで、自分で文章を書いて、読む練習にも取り組んでもらいました。最後の1週間は、毎日、私に電話をかけてもらい、皆さんに伝わりやすい表現の練習もしました。間のとりかた、アクセントも覚えてもらい、少しでも真意がお客様に伝わるようにと、練習に励みました。その甲斐があってか、当日、少し緊張してしまって、途中で、つっかえてしまう人もいましたが、自分たちの想いを、聞いてくださっているお客様に伝わるように話すことができたと思います。
アンケートに、彼らの想いを、しっかり受け止めてくださったと感じる内容が多く、嬉しかったです。

土曜日の夜と日曜日の午前中の月2回、集まって練習を重ねてきました。何年も歌い続けている曲もあります。
発声の仕方は、勿論、姿勢や発音、アクセント、歌詞の意味に沿うような歌い方など、毎回毎回、細かく練習を重ねました。
第一回目から歌い続けている「虹色の鐘」は、もう、27年間も歌い続けている曲ですが、まだまだ、手を加えなければならない箇所があります。「ラララ ララララララ‥」の部分がどうしても階段を登り降りするようにガタガタと聞こえてしまうので、風に揺れるカーテンのように歌って欲しくて、何回も何回も練習しました。
今年、初めて歌う曲は、音取りから始め、二部合唱としてまとめるまでに時間がかかりました。そこから、曲想に沿うように、詩の意味の説明をして、作詞者の気持ちに寄り添うように歌うことを目指しました。コンサート1ヶ月前には、まだまだだーどうしよう?と言う気持ちに追い込まれました。でも、できる範囲の努力をした成果をお客様に聴いて頂くしかないと覚悟を定めました。

そうやって、本番の日をむかえ、リハーサルでは、もう、足りない所の指摘はせずに、肯定的に褒めて、褒めて本番に臨みます。
今回も、自分の思いと曲紹介をした4人の人たちは、堂々とやりこなしてくれました。
最後の「われもこう」は、去年から楽器が入って演奏しています。

管楽器の音と合唱の音のバランスが難しいと、去年から感じていましたが、音響効果の良い文化センターのホールなので、歌声もホールの後ろの席まで届くようでした。
にじいろの曲紹介の内容です。
私は今年の4月から、あかねの会音楽クラブに入りました。初めての舞台なので、とても緊張します。
今から『にじいろ』を歌います。この曲は連続テレビ小説『花子とアン』の主題歌です。最初、聴いた時に、すごくいい曲だと思いました。
私が感じたこの歌の一番、大事なところは、「なくしたものを数えて ひとみ閉ざすよりも あるものを数えた方が ひとみ輝きだす」だと思います。
計算ができないとか、漢字が読めないからとなげくよりも、自分のできることを大切にして誰かの役に立つ仕事をした方がとってもうれしいです。私のできることで、誰かの役に立つ仕事を、これからも続けていきたいと思います。
今まで、私は全然ダメなときもあり、落ちこんでしまうことも多かったです。それでも仕事をがんばりました。音楽クラブにも月に2回来て、一生懸命練習をしました。この『にじいろ』の歌を聞いて、「ないもの」や「できない」ことで落ちこまないで「自分にあるもの」「自分にできること」で誰かの役に立って生きていきたいと思います。
私は、カフェレストランわれもこう光が丘公園店で働いています。ぜひ、皆様お越しください。お待ちしております。
では『にじいろ』をお聴きください。
翌日、「昨日、心の鐘コンサートを聴いて、来ました。」と、カフェ光が丘にお客様が来てくださったと、コメントを読んだMさんが、嬉しそうに電話をくれました。こんなことから、地域とのつながりが広がっていくと思うと、とっても嬉しいです。
今回のゲストには自閉症のピアニスト吉岡駿さんをお迎えしました。ご披露いただいた曲はどれも超絶技巧で、その技術に圧倒されましたが、ドビュッシーの「月の光」では繊細な演奏で会場は魅了されました。お父様のトークも楽しく、アンコール曲では会場も手拍子で、大いに盛り上がりました。第3部では、吉岡さんに伴奏していただき、皆で『ふるさと』を合唱しました。
これからも、あかねの会の理念を体現して生きている彼らの姿を、地域の人たちに知って頂く機会として、この心の鐘コンサートを大切に続けていきたいと思います。

