われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい
令和7年5月日 その115「今年も、バス旅に行ってきました」
あかねの会では、もう20年ほど前から会全体の日帰り旅行を行なっています。
ご家族の参加も呼びかけて、会員相互の親睦を図るために実施してきました。
平成18年度に、総合福祉法が施行され、あかねの会が社会福祉法人になり、余暇支援部ができ、日帰り旅行などの余暇活動に関しては、余暇支援部に少しずつ移行してきました。
最初の頃は、こころみ学園や、多摩学園などの知的障がいの人たちの施設見学が多かったです。
参加する人たちが年々増え、いちご狩りや、ブドウ狩りなど、みんなが楽しめる行事を取り入れる様になりました。
3、4年前からは、100名近くの参加者になり、バス2台が必要になってきました。
年に一回のあかねの会全体の行事なので、しかも、親御さんの参加もOKということで、年々、盛況になってきています。
会全体といっても、どうしても、グループホームの人たちの参加が一番多くなります。続いて、日中活動のA型、B型の人たち、更に、就労していて、グループホームに入っていない余暇活動だけに参加している人たちの参加も多いです。
障がいのある人たちが大人になって、どんな様子で過ごしているか?を、発達支援部の親御さんに知って頂く良い機会だという想いもあって、会全体に呼びかけています。でも、小さいお子さんを連れて参加されるのには、ご苦労も多い様で、毎年、5、6家族の参加と、少なく残念です。
例年、〇〇狩りが多かったのですが、今年は、群馬サファリパークとこんにゃくパークに出かけました。
年々、参加者が増えてきたので、今年は、全支援部から担当者を出してもらい、毎月、担当者会を開き準備を進めてきました。
参加基準から始まり、(一人の参加が可能?親御さんが一緒の参加が望ましいなど)班の構成、バス座席、行程などなどを話し合い、かなり綿密に打ち合わせました。
一部の担当者が企画して実施していた時と違い、打ち合わせの段階から集まってもらうと、自分も主役という意識も育ってきて、会議が増えて大変でしたが、意義があったと感じました。
一人ひとりの利用者の気持ちに寄り添い、バス座席についても、何回もああしたら?こうしたら?と意見が出て嬉しかったです。
当日、毎年のことで予想はしていましたが、練馬文化センター前に8時集合なのに、1時間も前から来ている人が何人もいました。
職員が7時半集合なので、それよりも早く来ない様に言ってあっても、楽しみに引きづられてなのか?
バス料金を少しでも減らすために、今までずっと職員がバスガイドを勤めてきました。
行きは、全体の自己紹介なので、当日初めて会うバスガイドさんよりも、職員が司会進行した方がスムーズに行くことは確かです。
一号車は、長らくバスガイドを勤めていた吉田由紀子が、生活支援部のの鈴木由紀さんにバトンタッチしました。
一人ひとりの名前、所属だけではなく、好きなことなども話してもらいました。「歌が好き」と言えば、ちょっと歌ってもらったりと、一号車は、現地到着ギリギリまで、自己紹介にかかってしまいました。でも、お互いのことを少しでも多く知ることにより、距離が縮まり心が近くなる大切な機会だと毎年感じています。
サファリパークは、バスごと動物のいる檻の中に入っていくのですが、暑くて動物たちもグッタリしている姿が多かったです。バスから降りて徒歩コースでは、エサをあげることができるので、動物たちも比較的元気に待ち構えていました。ホワイトタイガーの肉のエサは、なんと800円もするのでビックリ‼️男性の利用者は、気前よく自分のこずかいから800円出して、エサをあげることを楽しんでいた人が多かった様です。
女性の利用者は、200円のにんじんをあげる程度に留まり、「800円!とんでもない」と言っている人が多かったです。
昼食は、サファリパークの中の食堂を予約してあり、みんなで群馬名物 登利平の鳥めし弁当を食べました。
おみやげを楽しみながら買っている人が多かったです。
グループホームの入院していて今回参加できなかった友達に、イニシャル付きのキーホルダーを買って「次の時は、一緒に来たい」と言っている人がいて、嬉しかったです。
共に暮らす、同じ時を共に生きていることで、絆が深まっていくのだなと、グループホームの存在意義を感じました。
その後、下仁田にあるこんにゃくパークに寄りました。バイキングで取り放題と聞いて、昼食を食べたばかりなのに、みんないろいろな物をいっぱい取って食べていました。「こんにゃくは太らないから、いっぱい食べていいよ」という言葉が、後押しした感じでした。無料の足湯があり、おしゃべりしながら、足湯に浸かったり、ソフトクリームを食べたり、それぞれの斑で楽しんでいました。
帰りのバスの中で、今日の感想と、来年行きたい所などを一人ひとり言ってもらいました。いつもそうですが、直近に体験したことの印象が強いのか、動物、食べ物の話題が多かったです。
その後、DVDを流したのですが、疲れて寝てしまっている人が多く、音を小さくしてほしいという要望が出された程でした。
さぁ、来年はどこに行こうか?バス旅委員会のメンバーで、そんな話題が出ています。
みんなが笑顔になるバス旅をこれからも続けていきたいです。