われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい
令和7年4月11日 その109「哲学対話の試み」
大学の先生や「哲学対話」を実践してる人たちが集まって活動している「こども市民てつがく会議(CCPC)」の協力で、日中一時支援ひだまりの社会学習クラブとスピーチクラブで哲学対話をしてみることになりました! CCPCの皆さんは、ふだんは九州の福岡を中心に活動しています。
「哲学」と聞くと、なんだかむずかしそうに感じますが、当日、ファシリテーター(進行役)の大賀先生(九州大学)が、こんなふうに説明してくださいました。
「哲学っていうのは、かんたんに言うと“考える”こと。だから、最近気になっていることや、興味があることについて話し合ってみてください。」
実際にグループに別れて話し合う時にも哲学対話のの8つのルールについて説明して頂きました。
1 何を言ってもいい。
2 人の言うことに対して否定的な態度をとらない。
3 発言せず、ただ聞いているだけでもいい。
4 お互いに問いかけるようにする。
5 知識ではなく、自分の経験に即して話す
6 話がまとまらなくてもいい。
7 意見が変わってもいい。
8 わからなくなってもいい。
今回は、初めてのことだったので、12月の社会学習クラブと、2月のスピーチクラブて、哲学的対話を試みてみました。
社会学習は、元々、人数が多いので、前半グループを更に二つに分けて、7人から9人のグループに分かれて話し合いました。ファシリテーターの先生が進行して下さり、自己紹介の後、最近、興味のあること、気になっていることを、一人ひとり発表してもらいました。
発言する人は、ピンクのボールを持っています。
皆んなから出たテーマ
・今年の漢字「金」 オリンピック
・闇バイト
・戦争について
・災害について
・社会のルール
・103万円の壁
・税金の使い道
・職場の人間関係
社会的なテーマから身近な問題、ニュースにも関心を持っていることがよくわかりました。
スピーチクラブの哲学的対話
終わった後の皆んなの感想
・哲学って、こんなに気軽に話せるんだな
・今日は楽しかった
・楽しかった。来年もやりたい。
・来てよかった。
・あっという間に時間が過ぎた。また、やりたい。
・自分のなやみを話せてよかった。気分が楽になった。
・勉強が足りないと思った。
・すごく楽しかった。良い経験になった。
・良い経験になった。又、こういう機会があったら参加したい。
・緊張したけど楽しかった。
・みんなと話ができて楽しかった。
・いろいろ勉強になった。又、参加したい。
・みんなと共有できて良かった。
又、やりたいという気持ちを持っている人が多いことと、大賀先生の方からも、又やりたいということを伺っているので、今年度も計画的に取り組んでいこうと思っています。
社会学習もスピーチクラブも、利用者の人たちが知らないことが多く、いろいろ教えなければという支援者側の想いが強く、プログラムも、テーマは自分たちで話し合って決めても、「教える」という姿勢が強かったと反省しています。
今回の哲学対話を体験した時の様子や、終わった後の利用者の人たちの感想を聞いて、そのことを強く感じました。
とても生き生きと、自分の思いを話している姿、又、他の人の意見にもよく耳を傾けて、新鮮な感想を言ってくれる姿を見て、「知的障がいの人たちを対象としているから、教え込む」という関わり方を見直さなければという思いになりました。