NEWS

“われもこう”の想い その98「ボッチヤ大会」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和6年10月18日 その98「ボッチャ大会」

練馬区内の福祉施設のスポーツ大会として、去年からボッチヤ大会が開かれました。

あかねの会の生活介護事業所みのりが、去年出場し、3位になりました。

選手として職員も入っていいというルールですが、あかねの会ではみんなが利用者だけで競い合いたいという想いで、去年も利用者だけで、がんばって3位を獲得しました。
今年は、大会の5ヶ月前から練習を開始したそうです。レクリエーションの一環として週に1〜2回。みんなで楽しめるように、個人戦の簡単なゲームから始めたそうです。
作業や体操など、みのりのプログラムの合間を縫って練習に励んだそうです。

その結果、なんと今年は、優勝🏆したのです。

1チームの人数が6人なので、二つのチームに分かれて出場し、Aチームが見事、優勝しました。

以下、支援員のボッチヤ大会に取り組んだ想いを聞き取りました。

初めは意外な人が優勝したり、実力があると思っていた人が負けたりと実力にあまり差は見られませんでした。
次こそ自分が優勝するぞと、とても意欲を持って取り組んでいました。選手を決める基準として、実力だけではなく、日頃の生活態度や練習態度も考慮に入れると伝えました。
皆んながもっと上手になりたいと言い出した頃に、目標に向かって投げ方の基本を教え始めました。その後、いろいろな高度な投げ方を教えていき、その人に合った投げ方で投げられるように教えました。
近い目標、遠い目標を狙う練習、手前に敵のボールがある時、どう投げるか等、高度な練習も取り入れていきました。
時には、予防体操、生産活動の時間を使って、とにかくたくさんのボールを投げ、反復練習を行い、身体で覚えてもらいました。


その後、チーム戦の試合を始めました。今回のボッチヤでは、チームが協力し合い、負けた時の悔しさや、勝った時の喜びをチームで分かち合って欲しいと言う思いが大きかったです。
みんな、夢中でボッチヤを楽しみながら、勝ちたいと言う気持ちが湧いてきたようです。
沢山の練習を重ねて、いよいよ本番2〜3週間前に選手の発表をしました。Aチーム、Bチーム、今回、選手に選ばれなかった人、思いは、いろいろあったと思いますが。チームみのりで一丸となって戦うことを誓い、最終的な総仕上げに入りました。
昼休みに自主練する人までいて、午後試合の当日も、午前中ギリギリまで練習して、本番に備えました。

試合当日は、一球投げるまで、すごく緊張していました。


一人ひとりが、実力を発揮して、スーパー投球の連続でした。
ミスしても、誰かがカバーするというように、誰か一人上手な人がいてという訳ではなく、チームワークで戦いました。

予選リーグを1位通過し、準々決勝、準決勝、あれよあれよという間に勝ち上がり、迎えた決勝戦で、第一エンド0対2で負けていたのですが、最後まで諦めずにプレーして、みのりの底力で第二エンドの最終投球で2点取り、同点に追いつきました。
代表者によるタイブレーク、じゃんけんで勝ったみのりは、先行を選びました。
緊張しすぎてしまったのか、いつもの投球ができず、的玉には、だいぶん距離がありました。
相手は敵チームのエースで、先ほどまで素晴らしい投球をしていて絶体絶命!と思いきや、そのエースが投げた玉は的玉をはるかに超えてしまいました。

みのりの勝ち!優勝です!

皆んながとても嬉しそうにしていました。
本当によく頑張りました。
今回の大会で、誇りに思えること、3人中一人は支援員が選手として参加できる条件でしたが、みのりでは、あえて利用者だけでチャレンジして優勝したことです。
みんなの力で勝ち取った優勝です。


この優勝は、16人が一丸となって手にしたものです。仲間と協力し合い、諦めないで気持ちを持ち、今回の大会を通して一人ひとりが成長できた貴重な時間となりました。

既に、来年に向けて練習は始まっています。

PAGE TOP