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“われもこう”の想い その65「アスパラ茶が紹介されました」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和5年5月9日 その65「アスパラ茶が紹介されました」

3月下旬に、東京新聞で「アスパラ茶」が紹介されました。
3月23日 東京新聞 朝刊「農園×福祉作業所×ベンチャーがコラボ 畑から地域つながる 廃棄アスパラ茎でお茶作り」

練馬区内の白石農園さんでアスパラガスを作り、それを納品するために長さを揃える仕事をかたくり福祉作業所が取り組んでいます。
その切り落としたアスパラの茎の年間廃棄量が800kgになるそうです。
その廃棄していたアスパラから、ほうじ茶〈翠茎茶(すいけいちゃ)〉を作ることになり、あかねの会がお茶として加工するために乾燥、焙煎を担当することになりました。まさに農福連携というだけでなく、区内の事業所さんとの連携で、廃棄物を人にとって有効な物に作り替えることができたのです。
企画・販売をデザインファーム〈REDD〉が、アスパラガスの生産を東京・練馬区大泉で350年行う〈白石農園〉、加工作業を〈かたくり福祉作業所〉と〈社会福祉法人あかねの会〉が担当しました。

更に、4月13日(木)NHK「首都圏ネットワーク」でも放映されました。あかねの会就労支援室(就労継続支援B型)の二人が、切ったアスパラの茎をトレーに並べたり、焙煎し終わったアスパラ茶を袋詰めしている所が放映されました。
利用者の一人、Fさんは、特別支援学校高等部を卒業して、あかねの会に入ってきた時は、言葉の理解も弱く、自分から言葉を話すこともできませんでした。週一回の言語指導によって、半年後には、色名数色、身体名称などを自分で言えるようになりました。数も10までしっかり数えることができるようになりました。数を正確に数えることは、作業の時に役立つだろうと思い、力を入れました。愛の手帳2度ですが、厨房の野菜スープ袋詰め作業で、ナスを3本、にんじんを何枚など間違えずに作業ができるようになりました。
テレビで登場したSさんは、難聴でろう学校出身です。知的障がいもあり、ダブルハンディですが、とても明るい性格です。自分が聞こえないので、つい声が大きくなってしまいます。そのため彼がいる所はとても賑やかです。そして仕事には一生懸命取り組んでいます。
B型事業所でも障がいの重さやダブルハンディのため、支援が難しい人たちがこうやってテレビで取り上げられ、一生懸命働いている姿を紹介されたことの意味は大きかったと感じました。

吉田 由紀子

 

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