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“われもこう”の想い その52「第25回心の鐘コンサート 心をひとつに~笑顔を広げよう~」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和4年11月10日 その52「第25回心の鐘コンサート 心をひとつに~笑顔を広げよう~」

第25回を迎える心の鐘コンサートは、長らく使い慣れた練馬文化センターが、耐震工事のため2年間使えなくなり、初めてなかのZEROホールで行うことになりました。
発表の音楽クラブや手話クラブの人たちは、担当が引率して行きますが、聴きに来たいというお客様になる利用者たちをどう連れて行くかが、大きな課題であると、本番が近づくにつれ思い知らされました。本人たちから、「どうやっていけばいいの?」と聞かれることが増えたのです。

なかのZERO

とはいえ、25回目になるこの記念すべき回には、熱い思いがあることが、利用者たちのテーマを話し合う時から感じられました。
毎回、テーマを話し合う時には、彼らは、世相を反映したり、今、感じていることを率直に発信してきます。
今回は、「笑顔」という言葉が多かったです。「心をひとつにして」 『マイバラード』に出てくるこのフレーズをくっつけて意見を出してくれた人がいて、みんなも賛成しました。
「心をひとつにして〜笑顔を広げよう」に決まるまで、「笑顔を届けよう」にしようとか、去年、「届けよう」の言葉は使ったから、「広げよう」にしようとか、いろいろ意見が出されました。
「心をひとつにして」のテーマに合わせて、『マイバラード』を歌うことは必然的に決まりましたが、「笑顔」に見合った歌がなかなか見つからず、『スマイル』は決まったものの、ピンとくるあと一曲がなかなか見つかりませんでした。
ないなら、作るしかないと思い立ち、私が作詞し、われもこうの作曲をして下さったみながわちかこさんに依頼したところ、快く引き受けて下さり、素敵な曲をつけてくださいました。こうして『笑顔の輪』の曲ができあがり、今回のコンサートで初披露させて頂きます。

朝、おはようと笑顔で言うと
笑顔の輪がやってくる♪
お日様があたってキラキラ笑顔

昼、いただきますと笑顔で言うと 笑顔の輪が広がる♪
おなかもいっぱい キラキラ笑顔

彼らの生活風景を歌にしてみました。

笑顔になるとうれしい
笑顔になると楽しい♪
笑顔が 笑顔の 輪になって 広がってゆく♪

その後、私自身が辛いことに出会い、その想いを入れ込んでみたので、いつも笑顔の彼らは、どう感じるだろうと心配していた部分がありますが、初めて、楽譜が読めない彼らに口移しで教えていた時、何人かが、目頭を押さえながら歌っていてビックリしました。

でも、笑顔に なれない時ある
心が重くてつらいとき、どうしても笑顔になれない 笑顔が遠のいてく暗い闇の中で ひとりぼっち
そんなのイヤだ かなしい つらい
だから だから だから
どんなにつらくて かなしい時も
私は 笑顔でいよう 笑顔でいよう 私の笑顔で周りの人を笑顔にしたい
笑顔で この地球を 包みたい♪

彼らは後半のこの部分に感動して、初めて聴いた時、泣きながら歌ってくれたのです。
そして、コンサート本番で、曲紹介をぜひしたいと、何人もが手を挙げてくれました。

彼らの気持ちを織り込んだ歌を作りたいと思いながら、私の辛さを書いた詩に彼らがこんなに感動してくれて、逆に私がビックリしました。
彼らも、ニコニコしているけど、日頃から辛い思いをしているのだと感じさせられました。

これからも、彼らの想いを詩にして歌にして、届けて行きたいと強く思いました。

音楽クラブ 練習風景

♪第25回心の鐘コンサート♪

11月18日(金)18:30開演 なかのZERO大ホール(JR中野駅徒歩8分)
出演:あかねの会音楽クラブ(合唱・演奏)・手話クラブ
澤田理絵(盲目のソプラノ歌手)  みながわちかこ(ピアノ)
テーマ:心をひとつに ~笑顔を広げよう~
チケット代:1,000円 (お申込みはトップページよりどうぞ)

多くの皆様のご来場をお待ちしています。是非、お越しください。

吉田 由紀子

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