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“われもこう”の想い その46「アート作品が各所に展示」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和4年8月19日 その46「アート作品が各所に展示」

コロナ禍により、販売会が無くなり困っていたところ、NPO団体のハッピースマイルの松本邦夫様の企画で、アート作品の展示の機会をいただきき、障がいのある人たちが今までの作業以外の別の面からやり甲斐、生き甲斐を感じています。われもこうの想い27でも触れましたが、更に広がって彼らの作品が大勢の人たちの目に留まり、心を向けてくださる機会が増えたことに感謝の気持ちで一杯です。去年の12月に引き続き今年も、ハッピースマイルの企画で、銀座の三井ガーデンホテルプレミアを皮切りに、アート展示が始まりました。

アートに対する松本様の思いを伺いました。

アートには制作した方の想い、情熱が込められています。それが観てくださる方を惹きつけそこに素晴らしい空間が出来ると思います。
一つ一つの作品が纏まって小さな空間が大きく拡がって行く、アートを通じて出来る素晴らしい空間は障がいの有無などは全く意識させない、素晴らしい、ハッピーな空間で、これこそがダイバーシティ社会を象徴しているのではないでしょうか。そういう想いでアート展示を進め、素晴らしい空間を拡げていきたいと思っています。
松本 邦夫

松本様はこの思いを現実のものとして、展開して下さっています。誰かに言われてやったとかではなく、いろいろなことを通してご自身がやるべきことを見つけ、実行していっている姿に魅せられている職員が何人もいます。

今年は、東京を皮切りに広島、大阪、仙台の三井ガーデンホテルで展示販売が行われます。より大勢の人たちに彼らの作品が目に留まり、購入いただき、彼らも更に「もっと描きたい」と言う気持ちが高まって来ています。パラアートの広がりを実感しています。

東京の展示の後、広島に行ってしまう前に、描いた二人と銀座の三井ガーデンホテルに絵を見に一緒に行きました。ロビーから、東京タワーや東京湾が見渡せるそんな場所に、自分達の絵が展示されていることに、まず大感激❗️でした。

 
自分の絵の前で


はたらく車1


はたらく車2


はたらく車3


ステンドグラス作品

絵を描いたうちのお一人である大谷さんは還暦も超え、膝も痛めて杖を頼りに歩いていますが、もっと元気になって、いろんな所に出かけて、「いっぱい絵を描きたい」と自分の絵が展示されているのを見て言っていました。ホテルに展示された前回の二点も売れたので、今回も誰かに買ってもらえるかもという期待もあり、誰かに認めてもらえるということが、こんなに意欲に繋がるのだと改めて思い知らされました。少しでも長生きして、絵を描きたいと言っていました。ある美術展に5年連続応募して落選しても、諦めないで続けていて良かった、これからも大好きな鳥の絵を描き続けたいと言っていました。

KOICHIさんも、ホテルに向かう途中で見た都電やいろいろな乗り物を描きたいと言っていました。都電が様々な色でお花畑みたいだったのを見て、「今度は色を塗ってみようかな」と言っていました。

いろいろなものを見て感動し、描くものも、描き方も変わっていく可能性があるのだな、それが生きているということ、成長するということなのだと、彼らの姿を見て感じました。

吉田 由紀子

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