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“われもこう”の想い その15「グループホームお正月旅行」

われもこうの花は小さい
だから誰も振り向かない
誰も気がつかない
でも、われもこうは
誰かのために 何かをしたいと
ずっと願ってる
私も、障がいのある彼らも
ただの人間
天使でも悪魔でもない
ただの人間
目立たない花だけど
力一杯咲き切りたい

令和3年1月13日 その15「グループホームお正月旅行」

今年は、コロナ禍のため、今まで行っていたような地方への正月旅行はできませんが、どこにも帰ることができない人たちにどう過ごしてもらうか?コロナだからどこも行けず、寮にいるというのも、世話人さんの年末年始休みのことを考えると、どこかでまとめて過ごすしかありません。Go-Toも全面的に使えなくなり、急遽、都内のホテルを取ることにしました。お正月でもどこも帰るところのない人たち、24人と豊洲の三井ガーデンホテルに全日泊まることができました。旅行というよりは、コロナ禍の中、どこでどう、彼らを見守るか?ということが今回の使命であり、課題でした。又、密や、食事クラスターを避けるため、夕食は、コンビニやお弁当屋さんで購入して、各自の部屋で夜景を見ながら食べてもらいました。食事内容は、買った物ですが、心豊かな贅沢な食事を頂くことができました。

【1日目】福島に行く時に立ち寄る予定だった袋田の滝に行きました。バス内でのカラオケは中止ということで、DVDを見ることにしました。行きは「千と千尋の神隠し」を見ました。初めて見る人もいて、カラオケでなくても、楽しむことができていました。袋田の滝は半分凍っていて、冬の厳しさを感じさせられました。滝周辺をみんなで歩きました。

帰りのバス内では、「マラソン」を見ました。韓国の映画で、自閉症の男性と母親の関わりが見事に描かれていました。努力の末、フルマラソンを3時間切って走れた時の感動に何人もの利用者の人が号泣していました。母の思いに感謝し、自分のことに照らし合わせている人が多いと感じました。

【2日目】
一月一日は、初日の出を楽しみに36階のホテルロビーに集まりました。若干、方角がずれていて、しかも、海の上の雲が大きく、初日の出そのものは拝めませんでしたが、36階からの絶景は見事でした。


9時半にバスに迎えにきてもらい、国立市の湯楽の里を目指しました。高速道路を使うと1時間ちょっとの距離で11時には国立に到着。とても陽射しが暖かく、足の悪い人以外は多摩川沿いを散策をしました。富士山が段々と大きく見える場所に着いて多摩川で富士山を見ながら、今年の抱負も発表してもらいました。Cさんの「死ぬまであかねの会にずっといたい」と言う言葉を聞き、切れ目のない支援を更に充実して行かなければと思いました。

富士山を眺めながら水琴窟の静かな音色を聴き、お湯に浸かり、至福の時を過ごしました。お風呂上がりのソフトクリームも最高!
ホテルに戻って、もうお風呂は入らなくてもいいという人がほとんどでしたが、まだ、入りたいという人が数人いました。

後の人たちは、夕方の散歩に出て、ライティングされた橋やビルの美しさを堪能しました。帰りに全員分のお弁当を買い、各室に配り、夜景を見ながら食べました。25000歩歩いていました。

【3日目】
この日はバスも断り、一日中、自分たちの足で歩くことにしました。健脚組は、オリンピックの選手村を見学、新豊洲大橋の真ん中まで歩いてレインボーブリッジを堪能しました。その後、勝鬨橋を渡り、船が通る時に橋が上がる説明を受けて、隙間から海が見えると実感していました。
その後、築地本願寺に行きました。外観を見て「アラジンみたい」という人もいました。中に入ると立派なパイプオルガンがあり、「教会みたい」という人もいました。日本のお寺には見えないお寺もあることを知ってもらいました。そこからもんじゃストリートを目指し、丁度12時にもんじゃ屋さんに到着。午前中、2時間半歩きました。

ゆっくり組とそこで合流。見本を見せてもらった後、自分で自分のお好み焼きを焼きました。ひっくり返す時、ドキドキしながらエイ❗️

うまくいくとみんなが拍手してくれてニコニコ顔に。楽しい体験でした。

その後、健脚組は、日の出桟橋目指して歩き始めましたが、そのまま行くと近すぎるので、佃の方を回り、佃の由来を説明した後、大きな吊り橋を渡り隅田川に沿って歩きました。浜離宮を大回りして日の出桟橋に3時45分に到着。みんなよく歩きました。サンセットクルーズ船の受け付け4時に間に合いました。


シンフォニーという船の、食べながら景色の見える船室を貸し切りましたが、夕陽や富士山のシルエットを見るより食べる方に集中している人の方が多かったですが。最後の30分で、歌の演奏もあり、みんなで聴きました。知っている歌に手話で一緒に参加したり、楽しんでいました。

帰りは、ゆりかもめに乗って帰ってきました。レインボーブリッジを渡り、終点豊洲の目の前がホテルです。健脚組は、28000歩歩いていました。

【4日目】
最終日は、福島の帰りに寄る筈だった那須動物王国に行きました。バスに乗っている時間が長いので、となりのトトロを見ました。
那須に着いてビックリ‼️一面雪でした。寒い❄️

そんな寒い中、カピバラが温泉にあったかそうに入っていました。ふれあうことができるので、みんなでカピバラを撫でました。顔の前に手を出すと餌と間違えられて噛みつかれると言う説明があったので、みんな恐る恐る背中やお尻を撫でていました。ミーアキャットや砂ネコなど、普段あまり見ない動物たちを見ることができ、とても印象に残ったようです。

バーベキューも楽しみにしていましたが、絶対、みんなが自分自身で取らないで、お皿に載せられたものを食べるよう約束してもらいました。お代わり自由ということで、野菜を追加したりお腹いっぱい食べられました。おみやげも買いたい人が結構いたので、買い物タイムも設けましたが、やはりマイバッグがなくて袋代を取られている人が多かったです。

われもこうビルに5時半帰着。明日が月曜日なので、早めに休んでしっかり明日からの生活をスタートできるよう話して解散しました。今回の旅行では、一人の熱発者、具合の悪くなる人もいず、旅行後1週間たっても、旅行の楽しい思い出話しで盛り上がり、具合の悪い人もいません。何よりです。

コロナ禍で暗い世の中ですが、彼らは、今生きている、帰る家もないさびしい人生だけど、仲間といて笑顔で、自分のできることをして周りの役に立って生きてほしいと言う気持ちが更に強まった正月旅行でした。

吉田 由紀子

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